災害の多い日本を救うのはお祭り⁈
- 2014/09/11
- 18:00
ワタシの街では、太鼓の音が風にのって流れてくる季節になりました。
秋祭りがあるのでこどもたちの太鼓の練習が始まっているのですが、今日はこの、街のビッグイベント『祭り』が、災害の多い日本を救う!?というお話です。
お祭りと聞くと、最近思い出すのが神田昌典さんの著作、この本です。
『2022ーこれから10年、活躍できる人の条件』
なんで?と思われるでしょうが、こういうことで。
読んだのはしばらく前ですが、あいかわらず内容の濃い一冊の中で、
『平成ええじゃないかプロジェクト』
なるアイデアを披露されていました。
『平成ええじゃないかプロジェクト』とは?
140年前の大政奉還の時、無血開城ができたのも、この「ええじゃないか」というお祭り騒ぎのおかげ。お祭り騒ぎにまぎれて時代の転換期を乗り越えたのでは?というところからきているのですが、そろそろ日本も70年周期の転換期にきているとか。
その転換期の流れから、3.11の東日本大震災を受け、まだ続くであろう日本の災害に対処するために神田さんが考え出されたアイデアで、「防災」のために、この「祭り」が使えるじゃないか!というものです。
個が尊重される中、それに伴い、どうしても自分がよければいいという風潮になりがちですが、この「祭り」を使えば社会的な問題を解決できると神田さんは言います。
その一部抜粋
1.祭りにより、独自性の再発見
2.祭りは世代間の絆を強くする
3.祭りをきっかけに若手後継者を呼び戻す
4.祭りで集まった人たちに有事の際の情報を周知徹底できる
5.防災では、ほんの一部のひとしか興味を示さないが、祭りならば、すべての人を巻き込むことができる
なるほど。祭りにそんな利点が!
しかし、読んでいて思ったのです。
わが街ではすでに『ええじゃないかプロジェクト』やっているじゃないかと!
わが街ふくめ静岡の西部では、祭り文化が半端ではなく浸透しており、熱狂的なお祭りバカ(失礼)が多いことで有名です。
大げさではなくお祭りに人生をかけている、という人も多く、前勤めていたコンビニの店長も”超”がつくほどお祭りバカ。彼は祭りが好きすぎて笛吹きになり、祭りが終わった途端に日めくりカレンダーに数字を書き込み、来年の祭りまでの日数をカウントダウン。「次の祭りまであと363日!」とのたまうツワモノでした。
それに我が息子1号もその一人、今日もいそいそと祭りの会合に出かけて行くのを見送ったところです。
老いも若きも血湧き肉躍る街の「祭り」。ちょっと検証してみます。
1.の「独自性」は外部からの判断かと思いますが、昔からの伝統を守っているので長い歴史はあります。
2.の世代間での交流は確かに深まります。練習に飲み会も含め、よく集まってますよ。
3.は、祭り目あてで住む地域を考える人もいるくらいですから、若手後継者を引き留める、呼び戻すきっかけになっているかもしれません。
4.の防災情報の周知徹底。静岡は他県とはくらべものにならないほど防災教育、地域防災が徹底しており、避難訓練、炊き出し訓練の出席率は良いほうではないかと思われます。やはり祭りでの繋がりは大きいのかもしれません。
5.祭りはすべての人を巻き込むことができる。ですが、けっこう好き嫌いが分かれまして、嫌いな人は意外と嫌いで、まーったく参加しない人も。それから、地域の祭りの運営はもともと男性主導で女性は家を守る的な考えがあります。若い人たちはみんなノリノリで参加してますけど、運営に女性は携わっていませんね。この点はわが街として改善してもいいのではないかと思います。しかしもとが神事ですので、そう簡単ではないかもしれませんが。
と、このように神田さんの本の内容と、街の祭りがリンクする部分が多く驚いたのでした。
この街、すでに
『ええじゃないかプロジェクト』
ほぼコンプリートです。(5は保留ね)
もしかしたら、この「祭り文化+防災文化」ひっくるめて、ほかの自治体に情報シェアすることによって、町おこしに使えるかも⁈と思った秋の夜長でした♪
みなさんの街のお祭りはどうですか?
てらっちでした♪