野球部のコーチ
- 2013/04/09
- 22:48
今日は息子が中学で野球をやっていた時のコーチのお話です。
この人が素晴らしかった。
本当に子どもの事をよく見ていてくれる、よき教育者。とても魅力のある、すばらしい人なので、ちょっとご紹介です。勝手に書いてるので匿名ね。
はじめに、息子の所属していた野球部の歴史を少し。
息子の通った中学は生意気にも私立。学校自体中等部を始めたばかりで手探りしながらの開学の中、息子はその4期生として入学しました。
息子がずっとやりたかった野球を始めたのはその中学に入ってからのことですが、この中学、一学年2クラスしかなく、その中でも男子が一クラス8人、一学年でも16人(!)という驚きの少人数!(私立中学を受験するなんて、女の子が断然多いんです。男子は肩身の狭いこと!)
しかもみんながみんな、野球をやりたいわけではないため当然野球部の人数は集まらず、結果二学年合わせてもギリギリアウト!公式戦にチーム登録できる10人すら集まらない状況で、仕方なく陸上部やらテニス部やら助っ人を頼んでは公式試合に出ていました。
そんな人員が不足している中、肝心なメンツであるうちの息子は、それまでがゲームオタクで、スポーツをやったことがないというずぶの素人。
普通、小学校から野球をやっている子どもなら、挨拶をすればすぐ「っざーす」と返事が返ってくるものですが、はっきりした反応がまったくない息子を見て、コーチは大変とまどったと後で振り返ります。
そんな素人でもレギュラーメンバーという驚異の弱小野球部でしたが、コーチの指導は熱いものでした。
この野球部、監督は学校の先生でしたが、コーチは外部の人間です。
コーチは普通にお店を持っており、夕方になると学校に来て、野球部の練習を見、週末はお店をパートのおばさんに任せて自分は野球の試合に行く、と言う野球どっぷりの生活。
生活は多分大変だったのでしょうが、それさえ苦にしない、子どもたちが大好きだ!というオーラがキラキラしている人。
見た目は丸っこく、明るく、涙もろく、熱血で…と、まるで漫画に描けそう。
「野球はもっと楽しいもんだろ。もっと楽しめよ!」
と力強く雄叫びをあげながらの熱血指導に、まだ体の小さな子どもたちも一生懸命応えて行きました。
初めての夏の合宿では炎天下の練習に耐えきれず、何人か吐き、我が息子もそれにならい、泣きながらもう辞めると訴えましたが、夏が過ぎてしまうと不思議なことに野球を辞めるということは、ぴたっと言わなくなります。
そしてある日のバッティング指導でコーチは息子なりの才能を見つけてくれます。
バカみたいに振り回しているフルスィング。
そのただ力強いだけの振りに(少しだけでも)才能を見出し、それを伸ばすように指導してくれました。
きっとコーチが認めてくれたという自信が、息子を強くしたのでしょう。
コーチはある時は本気で叱り、殴り、またある時は全員を連れて海へ繰り出し、遊びます。
子どもたちはコーチを慕い、店に遊びに行っては泊まったり相談に乗ってもらったり。
練習では厳しいけど、プライベートではいつもいい兄貴でいてくれる、そんなコーチ。
そして3年の最後の夏。
地域の強豪チームを相手取り、子どもたちは一丸となってぶつかり競り合いました。
暑さの中、怒鳴るコーチ、絶叫する父母、闘う子供たち。
結果はというと、残念ながら惜しいところで負けてしまいましたが、試合後みんな泣いて泣いて。
しかし全力でぶつかった試合に中学の野球を感動の試合で締めくくることができました。
その後…。
コーチは野球部を辞めてしまいます。
理由は「このままじゃ彼女ができないから」
ま、それは表向きで、実際は学校の処遇が希望通りにならなかったからのようですが…。
せめて、大学時代に教員免許を取っていれば、また違ったのでしょうが、彼は学校を辞めざるを得なくなります。
それからの生活もなかなか大変だったようで。
子どもたちに指導させたら天下一品なのに、もったいない。
そう思っていたところ、コーチ情報が入ってきました。
仲間と野球塾を始めるとのこと!
私はほっと胸をなでおろしました。
バックに起業して成功している仲間もいると聞いて、なおさら一安心しました。
野球で培ってきた仲間と明るいキャラ、そして子どもたちを愛する熱血指導があれば、野球塾はきっと成功するでしょう。
コーチの野球塾がうまく行きますように、願ってやみません。
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この人が素晴らしかった。
本当に子どもの事をよく見ていてくれる、よき教育者。とても魅力のある、すばらしい人なので、ちょっとご紹介です。勝手に書いてるので匿名ね。
はじめに、息子の所属していた野球部の歴史を少し。
息子の通った中学は生意気にも私立。学校自体中等部を始めたばかりで手探りしながらの開学の中、息子はその4期生として入学しました。
息子がずっとやりたかった野球を始めたのはその中学に入ってからのことですが、この中学、一学年2クラスしかなく、その中でも男子が一クラス8人、一学年でも16人(!)という驚きの少人数!(私立中学を受験するなんて、女の子が断然多いんです。男子は肩身の狭いこと!)
しかもみんながみんな、野球をやりたいわけではないため当然野球部の人数は集まらず、結果二学年合わせてもギリギリアウト!公式戦にチーム登録できる10人すら集まらない状況で、仕方なく陸上部やらテニス部やら助っ人を頼んでは公式試合に出ていました。
そんな人員が不足している中、肝心なメンツであるうちの息子は、それまでがゲームオタクで、スポーツをやったことがないというずぶの素人。
普通、小学校から野球をやっている子どもなら、挨拶をすればすぐ「っざーす」と返事が返ってくるものですが、はっきりした反応がまったくない息子を見て、コーチは大変とまどったと後で振り返ります。
そんな素人でもレギュラーメンバーという驚異の弱小野球部でしたが、コーチの指導は熱いものでした。
この野球部、監督は学校の先生でしたが、コーチは外部の人間です。
コーチは普通にお店を持っており、夕方になると学校に来て、野球部の練習を見、週末はお店をパートのおばさんに任せて自分は野球の試合に行く、と言う野球どっぷりの生活。
生活は多分大変だったのでしょうが、それさえ苦にしない、子どもたちが大好きだ!というオーラがキラキラしている人。
見た目は丸っこく、明るく、涙もろく、熱血で…と、まるで漫画に描けそう。
「野球はもっと楽しいもんだろ。もっと楽しめよ!」
と力強く雄叫びをあげながらの熱血指導に、まだ体の小さな子どもたちも一生懸命応えて行きました。
初めての夏の合宿では炎天下の練習に耐えきれず、何人か吐き、我が息子もそれにならい、泣きながらもう辞めると訴えましたが、夏が過ぎてしまうと不思議なことに野球を辞めるということは、ぴたっと言わなくなります。
そしてある日のバッティング指導でコーチは息子なりの才能を見つけてくれます。
バカみたいに振り回しているフルスィング。
そのただ力強いだけの振りに(少しだけでも)才能を見出し、それを伸ばすように指導してくれました。
きっとコーチが認めてくれたという自信が、息子を強くしたのでしょう。
コーチはある時は本気で叱り、殴り、またある時は全員を連れて海へ繰り出し、遊びます。
子どもたちはコーチを慕い、店に遊びに行っては泊まったり相談に乗ってもらったり。
練習では厳しいけど、プライベートではいつもいい兄貴でいてくれる、そんなコーチ。
そして3年の最後の夏。
地域の強豪チームを相手取り、子どもたちは一丸となってぶつかり競り合いました。
暑さの中、怒鳴るコーチ、絶叫する父母、闘う子供たち。
結果はというと、残念ながら惜しいところで負けてしまいましたが、試合後みんな泣いて泣いて。
しかし全力でぶつかった試合に中学の野球を感動の試合で締めくくることができました。
その後…。
コーチは野球部を辞めてしまいます。
理由は「このままじゃ彼女ができないから」
ま、それは表向きで、実際は学校の処遇が希望通りにならなかったからのようですが…。
せめて、大学時代に教員免許を取っていれば、また違ったのでしょうが、彼は学校を辞めざるを得なくなります。
それからの生活もなかなか大変だったようで。
子どもたちに指導させたら天下一品なのに、もったいない。
そう思っていたところ、コーチ情報が入ってきました。
仲間と野球塾を始めるとのこと!
私はほっと胸をなでおろしました。
バックに起業して成功している仲間もいると聞いて、なおさら一安心しました。
野球で培ってきた仲間と明るいキャラ、そして子どもたちを愛する熱血指導があれば、野球塾はきっと成功するでしょう。
コーチの野球塾がうまく行きますように、願ってやみません。
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