桜の花の神様のお話
- 2013/04/01
- 00:21
花見ももう終わりですね。
桜の季節ですので、桜の神様のお話です。
浅間大社の御祭神は木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)です。
意味的には、サクラの花の咲いてる様の神様ですね。もう名前から美しい。
サクヤヒメは日本書紀にこんな話で語られています。
天照大御神(アマテラスオオミカミ)はご存知ですね?天皇家をずーっと遡ってたどり着く、偉大な天を治める神様です。
そのアマテラスはずっと高天原(タカマガハラ)という天上の世界にお住まいでしたが、葦原中国(アシハラノナカツクニ)、ようはこの地上の世界を治めようと、なんやかんやでアマテラス自身ではなくその孫を地上に降ろし、治めさせることにしました。
それが邇邇芸命(ニニギノミコト)、天孫降臨の天孫とは、この人のことです。
このニニギノミコトが天から降りてきて、さっそく一目惚れしたのが、美しいコノハナサクヤヒメです。
サクヤヒメの父親、大山祇神(オオヤマツミノカミ)に、ぜひ娘を妻にほしいとプレゼントをたくさん持って伝えると、父親は姉の磐長姫(イワナガヒメ)もくれるといいました。残念ながら姉は醜かったため天孫は召されずに、あとで返してしまったのです。磐長姫はそれを大変恥じて、呪いをかけました。
「もし天孫が私をお召しになったら生まれる子は命が永く、いつまでも死なないでしょう。ところが妹一人を召されました。だからその生む子はきっと木の花の如く、散り落ちてしまうでしょう。」(宇治谷孟著「日本書紀」より)
一説では、この磐長姫の呪いのせいで天皇家だけではなく、我々人民の命まではかなく失われるようになったとも書かれています。
そして天孫に召されたサクヤヒメは、なんと一晩で孕んでしまいました。
天孫は、
「いくら神の子であると言っても一晩で孕ませられようか。もしや我が子ではないのではあるまいか」
と言い出したため、サクヤヒメは恥じて、戸のない塗り込めの部屋を作り、その中に入って誓いの詞を唱えました。
「私の孕んだ子が他の神の子であるならば、きっと不幸になるでしょう。本当に天孫の子であれば、無事に生まれるでしょう」
そう言ってその室に入り、火をつけて室ごと焼いてしまいました。
その中で三人の子どもを生みます。
ホスセリ、ホアカリ、ホホデミノミコトの三人。
母も子もちゃんと無事でした。
桜の花の名を持つ神様なのに、お姉さんともども恐ろしいほどの女の執念を感じます。
男性の皆さまも、女性の扱いには充分お気をつけくださいませ。
桜の季節ですので、桜の神様のお話です。
浅間大社の御祭神は木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)です。
意味的には、サクラの花の咲いてる様の神様ですね。もう名前から美しい。
サクヤヒメは日本書紀にこんな話で語られています。
天照大御神(アマテラスオオミカミ)はご存知ですね?天皇家をずーっと遡ってたどり着く、偉大な天を治める神様です。
そのアマテラスはずっと高天原(タカマガハラ)という天上の世界にお住まいでしたが、葦原中国(アシハラノナカツクニ)、ようはこの地上の世界を治めようと、なんやかんやでアマテラス自身ではなくその孫を地上に降ろし、治めさせることにしました。
それが邇邇芸命(ニニギノミコト)、天孫降臨の天孫とは、この人のことです。
このニニギノミコトが天から降りてきて、さっそく一目惚れしたのが、美しいコノハナサクヤヒメです。
サクヤヒメの父親、大山祇神(オオヤマツミノカミ)に、ぜひ娘を妻にほしいとプレゼントをたくさん持って伝えると、父親は姉の磐長姫(イワナガヒメ)もくれるといいました。残念ながら姉は醜かったため天孫は召されずに、あとで返してしまったのです。磐長姫はそれを大変恥じて、呪いをかけました。
「もし天孫が私をお召しになったら生まれる子は命が永く、いつまでも死なないでしょう。ところが妹一人を召されました。だからその生む子はきっと木の花の如く、散り落ちてしまうでしょう。」(宇治谷孟著「日本書紀」より)
一説では、この磐長姫の呪いのせいで天皇家だけではなく、我々人民の命まではかなく失われるようになったとも書かれています。
そして天孫に召されたサクヤヒメは、なんと一晩で孕んでしまいました。
天孫は、
「いくら神の子であると言っても一晩で孕ませられようか。もしや我が子ではないのではあるまいか」
と言い出したため、サクヤヒメは恥じて、戸のない塗り込めの部屋を作り、その中に入って誓いの詞を唱えました。
「私の孕んだ子が他の神の子であるならば、きっと不幸になるでしょう。本当に天孫の子であれば、無事に生まれるでしょう」
そう言ってその室に入り、火をつけて室ごと焼いてしまいました。
その中で三人の子どもを生みます。
ホスセリ、ホアカリ、ホホデミノミコトの三人。
母も子もちゃんと無事でした。
桜の花の名を持つ神様なのに、お姉さんともども恐ろしいほどの女の執念を感じます。
男性の皆さまも、女性の扱いには充分お気をつけくださいませ。