まけるな日本人!のまき
- 2013/03/16
- 23:23
まだ少ない経験ではありますが、海外に出ると日本の置かれた状況というものが少しずつ見えてきます。
カンボジア旅行をしていて思ったことが、比較的おとなしい日本の観光客をしり目に、中国人や韓国人の多さとそのパワー!でした。
で、本当にカンボジアにおける中国や韓国の観光客が多いのか調べてみました。
カンボジアに来る旅行者の多い順に並べると、ベトナムが外国人観光客全体の22.55%を占め、そのあと韓国、中国、ラオス、タイ、日本、米国、フランス…と続きます。去年同時期より観光客が23%も増え257万人に。今年はASEANもあるため更に増える見通しのようですね。(カンボジアニュースよりhttp://krorma.com/news-121105/)
ベトナムはお隣ということで1位なのでしょうが、この韓国、中国の観光客の割合が近年急激に増えてきていると添乗員さんのお話でありました。そのせいか2日間に出た食事もこの上位の国に向けた食事が多かったように思われます。
なぜ日本の観光客が少ないのでしょう。
答えは単純です。
日本からカンボジアへの直行便がないのです。
直行便がないためにベトナムや仁川(インチョン)を経由しなければならず、直行便なら6時間ほどで着くところが10時間以上かかってしまいますから、必然的に観光客の観光時間も削られ、数も少なくなります。
昨年は日本の企業も期待を寄せているミャンマーへの直行便が就航しましたが、カンボジアはまだ、ビジネス的な見込みが少ないということでしょうか。
シェムリアップで見た限りでは、カンボジアの人たちも観光に頼っているという印象。あまりビジネスに熱心な様子は見られませんでした。まあ、アンコールワットのあるシェムリアップで見た感想なのでプノンペンを見学すればまた違う感想になるかもしれませんが。
ただ、去年行ったベトナムのこれから成長するぞ!という若いパワーは感じられなかったように思います。カンボジアはまだ貧しい中、あえいでいる印象でした。
東京マラソン状態のベトナムの通勤風景。実際に見るとすごいですよ。
そんな貧しい印象のカンボジアの中、パワー全開だったのが、韓国と中国の観光客です。
私たちと添乗員さんとの合言葉は、「韓国中国にまけるな!」でした。
何にまけるなと言っているのか?
場所取り、順番取りです(笑)
彼らの人を押しのけてでも前を陣取るパワーは本当に凄まじかったんですよ。
それに負けるなよ、という意味でして。
実際ハノイあたりから増えてきた韓国、中国の旅行者がた。
韓国の人はすぐわかります。
なぜかみな原色のカラフルなスポーツウェアでしたから。
そして搭乗が始まる前に並びだすのですが、早い早い。
関西のおばちゃんがいたら、きっとこっちが先やー言うてもめるでしょうね。静岡人はのんびりしているので、あんまりあせりません。
ハノイ空港で次の飛行機を待っている間、空港内にずらっと並んだ椅子にとりあえず座ろうということになりましたが、席が全くあいておらず、ランチタイムのめちゃ混みのフードコートよろしく場所取りをする羽目に。
でも場所取りは負けませんよ。イオンのフードコートで鍛えたこの腕で席を取ってやるぜとやる気まんまんで臨みました。
メンバーは空きそうな場所を求めて散り、しばらく様子を伺います。どこぞの飛行機の搭乗開始のアナウンスが入り、私は目を光らせます。ヨーロッパ系の人の席がふたつ空きました。
今だ!と私は空いた席へとすばやく移動。
ひとつは韓国のおっちゃんがすばやくやってきて座ってしまいましたが、もうひとつは死守しなければなりません。70歳のばあばを座らせようと私は残ったもう一つの席にピタッと張り付き、おーいと遠くのばあばに手を振りました。
ところが!
私が陣取っているというのにかまわず、隣に座った韓国のおじさんが自分の服を置き、奥さんを座らせてしまったのです。
なんということでしょう。
わたしは唖然としてしまいました。
ばあばがこの場所へと辿り着いた時には時すでに遅しです。
日本語ででも文句言ってやりゃ良かったと今になれば思いますが、韓国ドラマ見たことあります?あのドラマの勢いでまくしたてられたらかなわんとその場は退散しました。
よし、今度は負けないぞと私も服を持ち、場所を取れる準備をしましたが……中国の旅行者に負けました。
おとなしーい私は2戦2敗で全敗。
そのほか、トイレでずらっと並んでいるとこでも、横入りされたりね。
そのほか、トイレでずらっと並んでいるとこでも、横入りされたりね。
こりゃ、ビジネスで海外に行っている人は大変だぞ。
この勢いに対抗して闘わなければならないんですから。
ちっとやそっとじゃひるまない態度で立ち向かっていかなければ、商談なんてとても勝てやしません。
私は数年後就活するであろう、ゲームやパソコンでお気楽生活している息子のことを考えます。
日本での仕事だけではもう難しいと考えている昨今ですが……
あんた、この人たち相手にやっていける?