カンボジア旅行記 二日目
- 2013/03/03
- 00:04
2日目。
カンボジアはひたすら暑うございます。
真冬の日本から灼熱のカンボジア。
真冬の日本から灼熱のカンボジア。
そのカンボジア旅行二日目の行程は、午前中アンコールトム、午後アンコールワットの遺跡ざんまい観
光です。ひたすら暑い中を一万二千歩は歩きますよと怖ろしい予言つきで始まったこの二日目でしたが、
社長が気を利かせて社員に首を冷やすタオルをプレゼントしてくれました。
もうコレがこの後、灼熱のカンボジアの2日間を救います。
水に濡らせばまた冷えるので、飲み水を使って濡らすか、トイレに行っては濡らして使いましたが、水
水に濡らせばまた冷えるので、飲み水を使って濡らすか、トイレに行っては濡らして使いましたが、水
に濡れると本当に冷たさが復活し、首が冷やーんと冷えると気持よかった!
それでも大変な暑さでうだってましたが、これがなかったらもっと死んでいただろうなーと思います。
やるじゃん社長!
それでも大変な暑さでうだってましたが、これがなかったらもっと死んでいただろうなーと思います。
やるじゃん社長!
しかし、そんな社長の気遣いも吹っ飛ぶトラブルがこの日も多々発生します。
アンコールトムに入り、しばらく歩いた後、契約してあったマイクロバスを待ちました。
しかし、来ない。
トラブルいきなり発生。
添乗員さんはあせり暑い中走りまわり、現地のリーさんもあちこちに電話して連絡を取っているようでし
添乗員さんはあせり暑い中走りまわり、現地のリーさんもあちこちに電話して連絡を取っているようでし
た。排気ガスと真っ赤な土埃の中、マスク姿で待つわが社一団。マスク姿は異様な光景だったようで、自
転車で走り去る子供たちが怪訝な顔をして振り向いてました。
待つこと20分。
「みなさん、トラブルでバスが来られません!すみませんが、ここからアンコールトムまで歩いてくださ
い!」
待つことにも飽きていたので、文句をいいながらみなゆっくり歩き出しますが、よく考えれば、一万二千歩のうちにこの歩きは入っていませんので、もっと歩いていることに……。なんと恐ろしいことでしょう。
よそのヨーロッパ系の観光客、中国の観光客、韓国の観光客は、こちらを見ながらトゥクトゥク(人力
車のバイク版)や、バスで通り過ぎていきます。
最初に社員の半分がマスクをしていましたが、歩くうちに暑さに負けて、みな取ってしまいました。
アンコールトムが遠くに見えてきましたが、見えるのになかなか近づかない、ひたすらまっすぐな赤い
道。
そんな時、またトラブル!
一匹のサルが、社長のそばにやってきました。
足下にたわむれる姿がかわいらしかったので、
「社長、サルも金のある人が分かるんですねー」
「あほか」
と冗談を言っていましたが、次第に社長の肩まで登り、威嚇しだしました。
何かエサの臭いでもするんだろかと冷静に見ていましたが、だんだんシャレにならない様相を呈してき
ました。社長から引っぺがさなければと思いはしましたが触りたくないぞと躊躇しているうちに、男性社
員がひょいとヤツの手をはがして社長から落としました。
よし!今だ!とサルに上から目線で威嚇する私。
サルと闘う時は逃げ腰ではいけないとテレビで見た猿回しの人の話を参考に、取っ組みあい覚悟で睨ん
よし!今だ!とサルに上から目線で威嚇する私。
サルと闘う時は逃げ腰ではいけないとテレビで見た猿回しの人の話を参考に、取っ組みあい覚悟で睨ん
でいましたが、工場長が焼酎入りのペットボトルをほいと渡すと、嬉々として受け取り、さっさと離れていったサル。
ひとまず社長の危機は去りました。
ひとまず社長の危機は去りました。
後日社長が
「オレがサルに襲われたとき、誰も助けてくれなかったじゃないか!」
と言っていたので、
「私助けたじゃないですか!」
と主張しておきました♪睨んでただけだけど。給料あがるかしら。
「オレがサルに襲われたとき、誰も助けてくれなかったじゃないか!」
と言っていたので、
「私助けたじゃないですか!」
と主張しておきました♪睨んでただけだけど。給料あがるかしら。
そんなこんなでやっとアンコールトムに辿りつきます。
小さな子供が何人も近づいてきて、アンコールトムの写真を売りに来ました。
中国人と思ったのか
「イーアルサンスー……」と写真を十枚数えて1ドルだと言います。
私たちが通ってきた道では自転車で広場まで来てサッカーをしている子供たちに会いました。
でもこの子たちは働かなくてはならない。
社員旅行のルールで、こういう物売りは無視するようになっているので、目を見ないでいらないと意思
小さな子供が何人も近づいてきて、アンコールトムの写真を売りに来ました。
中国人と思ったのか
「イーアルサンスー……」と写真を十枚数えて1ドルだと言います。
私たちが通ってきた道では自転車で広場まで来てサッカーをしている子供たちに会いました。
でもこの子たちは働かなくてはならない。
社員旅行のルールで、こういう物売りは無視するようになっているので、目を見ないでいらないと意思
表示はするのですが、このテの子供の物売りは、最終日までバスを乗り降りするたびにありました。
もう可哀そうで買ってあげたいのですが、一人に買うと、わらわらと物売りが僕も僕もと集まってきて
もう可哀そうで買ってあげたいのですが、一人に買うと、わらわらと物売りが僕も僕もと集まってきて
どうしようもなくなるので、買ってあげられません。
中には「なんで買ってくれないんだよ!」とあからさまに怒っている子もいました。
あの子たちの姿が、日本に帰ってもまだどこかに引っ掛かっています。
中には「なんで買ってくれないんだよ!」とあからさまに怒っている子もいました。
あの子たちの姿が、日本に帰ってもまだどこかに引っ掛かっています。
そんなこんなで、やっとアンコールトム観光のはじまりです。リーさん(カンボジアの現地添乗員さん)が説明をしてくれますが、何しろ暑いわ、リーさん申し訳ないけど何言ってるかわからないので聞いちゃいない。
笠木さん(日本から付き添ってくれてる添乗員さん)は「やっぱ感動だわーすっげー!」と壮大な世界
笠木さん(日本から付き添ってくれてる添乗員さん)は「やっぱ感動だわーすっげー!」と壮大な世界
遺産に感動していますが、私たち社員でちゃんと感動していた人いるんかいな。
正直わたしも、ふーん、て感じでその大きな建造物を眺めていました。
酒飲みの男性陣も私の横で眺めています。
ヤツらの目的は酒です。酒しかありません。初日の名古屋空港で既にチューハイを5杯あけ、機内でも
正直わたしも、ふーん、て感じでその大きな建造物を眺めていました。
酒飲みの男性陣も私の横で眺めています。
ヤツらの目的は酒です。酒しかありません。初日の名古屋空港で既にチューハイを5杯あけ、機内でも
酒を頼み、夜は夜で夜っぴいて日本から持ってきた一升瓶で酒盛りして大騒ぎ。そんな奴らがボーっとし
た目で世界遺産を眺めていたので、言ってやりました。
「あんたら、まったく興味ないら?」
「なんでオレの心の中がわかるんだ!」
目が死んでるっちゅうねん。
「あんたら、まったく興味ないら?」
「なんでオレの心の中がわかるんだ!」
目が死んでるっちゅうねん。
遺跡の中を歩きながら観光していきます。
韓国人が遺跡の石を持って帰ったり、自然破壊もあり、今後立ち入り禁止や封鎖も考えられるの
で、見られるときに見た方がいいと言われたこの遺跡。
確かによく考えたらこんなすごい遺跡を歩いて触れるんですから、貴重な体験なんでしょう。
こんな酔っ払いにはもったいない。
確かによく考えたらこんなすごい遺跡を歩いて触れるんですから、貴重な体験なんでしょう。
こんな酔っ払いにはもったいない。
遺跡に入るとその遺跡のすばらしさが分かってきました。
遺跡のすべてに、彫刻が彫られているのです。
それも生半可な規模ではありません。
外からみた壮大な建築物はもちろん、その柱という柱、壁、天井、アンコールトムに架かる橋、その橋のどんな細かい部分にも細かく、丁寧な彫刻が施されているのです。
人によって感動ポイントが違うのかもしれませんが、私は外観より、ち密なこの彫刻に感動しました。
遺跡のすべてに、彫刻が彫られているのです。
それも生半可な規模ではありません。
外からみた壮大な建築物はもちろん、その柱という柱、壁、天井、アンコールトムに架かる橋、その橋のどんな細かい部分にも細かく、丁寧な彫刻が施されているのです。
人によって感動ポイントが違うのかもしれませんが、私は外観より、ち密なこの彫刻に感動しました。
どこをみても精巧で、私のようなちょっとくらい分からんだろーというような手を抜いた仕事を見ることはありませんでした。(何と比較してん)
それが本当にどこもかしこもです。
彫刻の入っていないところというのは、後年になって修復したところで、そこは元のような彫刻まではなかなか復刻できないようで、まっ平らになっていますが、元の彫刻を想像するには十分です。
それが本当にどこもかしこもです。
彫刻の入っていないところというのは、後年になって修復したところで、そこは元のような彫刻まではなかなか復刻できないようで、まっ平らになっていますが、元の彫刻を想像するには十分です。
「昔、○○という王様がいて、サルの軍団と一緒になって悪魔集団と闘いました。桃太郎の話と似ています……」
と、その場所によって、仏教に準じたお話や、昔の王様のお話しなどその彫り物の説明をリーさんが丁寧にしてくれます。
しかしやっぱり途中から話しはちゃんと聞いていません。
なにしろ、彫刻に感動して見入っていたものですから。
リーさんごめんね。
そこからちょっとバス移動して、別の遺跡を見ながら象のテラスへ歩くということに。
70代のばあばもいたので、彼女たちはバスでお留守番して、他の希望者が歩いて行きました。
しばらく歩いてライ王(らい病になった王様がいたとのことです)の病院跡、そしてすばらしい象のテラスへと歩いて行きました。
そこからちょっとバス移動して、別の遺跡を見ながら象のテラスへ歩くということに。
70代のばあばもいたので、彼女たちはバスでお留守番して、他の希望者が歩いて行きました。
しばらく歩いてライ王(らい病になった王様がいたとのことです)の病院跡、そしてすばらしい象のテラスへと歩いて行きました。
が、またトラブルです。
あの酔っ払いどもが行方不明に!
途中まで一緒にいたのですが、一人がトイレに行った後、仲間と一緒にはぐれてしまいました。
私たちは象のテラスに残って笠木さん(添乗員さん)がまた灼熱の太陽の中走ります。
実は彼ものんべえの仲間に入っていて、朝4時から呼び出されて酒を飲んでおり、寝不足です。
がんばれ笠木!
この遺跡群、本当に広いんです。
リーさんの言うには、携帯の電波も届かないとか。だからもし携帯を使ったとしても通じない。
でも奴らも酔っ払いとはいえ大人。最後はホテルの名前の入った封筒を渡されているので、それで自力で戻るしかないなと話をしながら、一度バスへ戻ったところ……なんとヤツら、ちゃっかりバスの中で待ってました!
何度も往復して走ってくれた笠木さんの心配って一体……。
一度ホテルに戻って休憩してから午後のアンコールワットへ。
酔っ払い二人は、先ほどの罰として遺跡の頂上まで社長命令で登らされました。
肝心のアンコールワットの記述がこんな一文だけで済ませたら怒られそうだなあ。
一応フォローですが、私もこの頂上まで登りました。
極度の高所恐怖症でなければ、登って損はないです!ぜひ登ってみてください!
意外と簡単に登れたし、眺めはいいし、涅槃仏がその頂上に鎮座しておられましたが、厳かな雰囲気に思わず手を合わせてしまいます。
ここでもやはりち密な彫刻に魅せられ、ひたすら彫刻を眺めていました。
意外と簡単に登れたし、眺めはいいし、涅槃仏がその頂上に鎮座しておられましたが、厳かな雰囲気に思わず手を合わせてしまいます。
ここでもやはりち密な彫刻に魅せられ、ひたすら彫刻を眺めていました。
そうそう、アンコールワットで一つ忘れられない話しが。
江戸時代前期の1632年、そんな大昔、飛行機もない時代に、森本一房という人が父母を弔うために、日本からインドの祇園精舎だと思われていたこのアンコールワットまではるばるやってきたというのです!
そして彼が墨で書いたというアンコールワットの柱の落書きを見ました。
たしかに墨で何やら書いてあります。
彼は一体どれだけの思いでここまで来たのでしょう。
飛行機だけだって六時間かかったんですよ。父母への思いだけでここまで船に乗り、歩いて来たなんて、とりあえずうちの息子は絶対に来ません(笑)
しかし、社長は言いました。
「江戸時代でも落書きはゆるせんな」
彼は一体どれだけの思いでここまで来たのでしょう。
飛行機だけだって六時間かかったんですよ。父母への思いだけでここまで船に乗り、歩いて来たなんて、とりあえずうちの息子は絶対に来ません(笑)
しかし、社長は言いました。
「江戸時代でも落書きはゆるせんな」
許してやってくださいよ。
本日はここまで。
すみません。駄文につき合っていただいて。もう少し続きます♪
本日はここまで。
すみません。駄文につき合っていただいて。もう少し続きます♪